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香典について

香典はそもそも、香を供えるという意味のもので、花に香花を捧げたことに由来する説や、仏教の六種供養(華・塗香・水・焼香・灯明・飲食)に由来するという説などがあります。

歴史としては、室町時代に武士が金銭を出したという話もありますが、平民にとっては食料を持ち寄ることが始まりではないかとされています。昔は葬式を出すと、近隣の家に食事を振舞わないといけなかったのですが、それが遺族にとって大きな負担となるため、みんなで助け合うために食料を提供したとされています。明治から、一般庶民にも金銭的な香典が広まってきたのですが、食料から金銭に完全移行したのは戦後だとされています。

意外に迷うのが、香典の上書き(表書き)です。仏教の葬儀の場合、四十九日まではご霊前、そのあとはご仏前になります。気をつけたいのは、浄土真宗では死後即極楽浄土へ行くという概念から、ご霊前は存在しないことです。浄土真宗の葬儀では、ご仏前を使うか、御香料など別の上書きを使う手もあります。曹洞宗などの禅宗では逆に浄土の観念が無いので、成仏以前の概念もなく、やはり上書きはご仏前となります。神式でもご霊前は使えます。他にも、御神前や御榊料、御玉串料なども使用できます。 キリスト教ではお花料が一般的です。無宗教式の場合はご霊前が無難でしょう。志やお花代でも大丈夫です。

仏教だけでも様々な宗派があって少しややこしいですが、相手の宗派がわからない場合は、自分の宗旨に従って上書きを選択しても構いません。

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